耳から覚える四字熟語 レッスン2 テキスト


青息吐息(あおいきといき)
青色の「青」、吐息の「息」、に「吐息」、と書いて青息吐息。
人が極めて困難な状態に陥り、元気をなくした状態で吐くため息。また、そのようなため息が出る状態。


悪口雑言(あっこうぞうごん)
悪口を言うの「悪口」、雑誌の「雑」、言語の「言」、と書いて悪口雑言。
思う存分に次々と悪口を言うこと。また、その言葉。


安心立命(あんしんりつめい)
安心するの「安心」、立派の「立」、命令の「命」、と書いて安心立命。
心安らかに天命に身をまかせ、いかなる状況下に置かれても動揺せずに落ち着いていること。「あんじんりつめい」「あんじんりゅうめい」とも読む。


暗中模索(あんちゅうもさく)
暗黒の「暗」、中央の「中」、模範の「模」、検索の「索」、と書いて暗中模索。
暗闇の中、手探りであれこれ探し求めること。転じて、手掛かりのないままにあれこれと試すこと。


以心伝心(いしんでんしん)
五分以上の「以」、安心の「心」、伝達の「伝」、安心の「心」、と書いて以心伝心。
言葉や文字を用いるまでもなく、互いの心が通じ合うこと。もとは仏語で、言葉や文字で表現できない仏法の神髄を、師の心から弟子の心に伝達することから。


異体同心(いたいどうしん)
異世界の「異」、肉体の「体」、同姓同名の「同」、安心の「心」、と書いて異体同心。
体は別々でも、心は同一であること。関係が非常に深いことのたとえで、仲のよい夫婦の間柄などに用いる。類義語に「一心同体(いっしんどうたい)」がある。


一意専心(いちいせんしん)
漢数字の「一」、意識の「意」、専門用語の「専」、安心の「心」、と書いて一意専心。
他のものには心を向けず、一つのことに心を向けて集中すること。


一場春夢(いちじょうのしゅんむ)
漢数字の「一」、駐車場の「場」、春夏秋冬の「春」、夢中の「夢」、と書いて一場春夢。
人生の栄華(えいが)がきわめてはかないことの例え。「一場」はその場限り、ほんのわずかの時間ということ。「春夢」は春の夜の夢のこと。その場限りで消えてしまう、春の夜に見る夢のようにはかないこと。


一新紀元(いちしんきげん)
漢数字の「一」、新聞の「新」、風紀委員会の「紀」、元素記号の「元」、と書いて一新紀元。
古い物事が終わりを迎えて、新たな物事が始まった最初の年のこと。


一問一答(いちもんいっとう)
漢数字の「一」、問題の「問」、漢数字の「一」、回答の「答」、と書いて一問一答。
一つの質問に、一つの答えを返すこと。また、質問と回答を繰り返すこと。


一陽来復(いちようらいふく)
漢数字の「一」、太陽の「陽」、来客の「来」、回復の「復」、と書いて一陽来復。
陰がきわまり陽が初めて生じることから、冬が去り春がおとずれること、新年が来ること。また、悪いことが長く続いた後に状況が改善し、良い方向に向かっていくこと。


一挙一動(いっきょいちどう)
漢数字の「一」、挙動の「挙」、漢数字の「一」、動作の「動」、と書いて一挙一動。
ひとつひとつの動作や挙動のこと。


一挙両得(いっきょりょうとく)
漢数字の「一」、挙動の「挙」、両方の「両」、高得点の「得」、と書いて一挙両得。
一つの行為で、二つの利益を得ること。類義語に「一石二鳥(いっせきにちょう)」がある。


一心同体(いっしんどうたい)
漢数字の「一」、安心の「心」、同姓同名の「同」、体重の「体」、と書いて一心同体。
二人以上の人間の心と体が一つになるほど、強く結びつくこと。


一心不乱(いっしんふらん)
漢数字の「一」、安心の「心」、不可能の「不」、乱雑の「乱」、と書いて一心不乱。
一つのことに集中して、ほかの事に心を奪われるようなことがないさま。


一石二鳥(いっせきにちょう)
漢数字の「一」、石を投げるの「石」、漢数字の「二」、野鳥の「鳥」、と書いて一石二鳥。
一つの石を投げて二羽の鳥を落とすということから、一つの行動で、同時に二つの利益を得ることをいう。類義語に「一挙両得(いっきょりょうとく)」がある。


一刀両断(いっとうりょうだん)
漢数字の「一」、日本刀の「刀」、両側の「両」、断絶の「断」、と書いて一刀両断。
一太刀(ひとたち)で真っ二つに断ち切ること。また、物事を速やかに、思い切って処理すること。


威風堂堂(いふうどうどう)
威厳の「威」、台風の「風」、に公会堂の「堂」を二つ書いて威風堂堂。
威厳に満ちあふれていて立派なさま。


得手勝手(えてかって)
獲得の「得」、手足の「手」、自分勝手の「勝手」、と書いて得手勝手。
他人のことはかまわずに、自分に都合の良いことばかりを考えて行動するさま。わがままなこと。


円転滑脱(えんてんかつだつ)
円滑の「円」、回転寿司の「転」、円滑の「滑」、脱出の「脱」、と書いて円転滑脱。
言葉や行動が角立たず、自由自在に変化してなめらかなこと。物事をとどこおることなく、すらすらと運ぶさま。


温故知新(おんこちしん)
温泉の「温」、故郷の「故」、知識の「知」、に「新しい」、と書いて温故知新。
昔のものごとを調べて、そこから新たな知識・見解などを得ること。「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」または「故(ふる)きを温(あたた)めて新しきを知る」と訓読する。


外交辞令(がいこうじれい)
外国の「外」、交渉するの「交」、お世辞の「辞」、命令の「令」、と書いて外交辞令。
外交などで相手に好感を持たせる愛想の良い応対語。転じて、口先だけのお世辞のこと。


花鳥風月(かちょうふうげつ)
花火の「花」、野鳥の「鳥」、風力発電の「風」、月曜日の「月」、と書いて花鳥風月。
自然の美しい風景のこと。また、それらを題材とした詩歌や絵画などの風雅な遊び。


危急存亡(ききゅうそんぼう)
危険の「危」、緊急の「急」、存在の「存」、亡命の「亡」、と書いて危急存亡。
危険が迫り、生き残るか、滅びるかという瀬戸際の状態。


起死回生(きしかいせい)
七時に起床するの「起」、死人の「死」、回転寿司の「回」、生活の「生」、と書いて起死回生。
死にかけているものや、滅びかけている物事を立て直すこと。「起死」も、「回生」も、ともに瀕死の状態の者を生き返らせること。


起承転結(きしょうてんけつ)
七時に起床するの「起」、承諾の「承」、回転寿司の「転」、結合の「結」、と書いて起承転結。
文章や物事の順序や組み立てのこと。もとは漢詩の構成法のひとつ。「起」でうたい起こし、「承」でそれを受け、「転」で変化を出し、「結」で全体を結ぶという構成のこと。


喜色満面(きしょくまんめん)
喜劇の「喜」、虹色の「色」、満員の「満」、面倒の「面」、と書いて喜色満面。
喜びが顔全体に表れているさま。


九死一生(きゅうしいっしょう)
漢数字の「九」、死人の「死」、漢数字の「一」、生活の「生」、と書いて九死一生。
九割方死にそうな危ない状態から生存して助かること。多くは「九死に一生を得る」という形で用いる。


急転直下(きゅうてんちょっか)
緊急の「急」、回転寿司の「転」、直接の「直」、上下の「下」、と書いて急転直下。
事態が急激に変化して、速やかに解決や結末に進んでいくこと。


鏡花水月(きょうかすいげつ)
反射鏡の「鏡」、花火の「花」、水曜日の「水」、月曜日の「月」、と書いて鏡花水月。
はかない幻のこと。鏡に映る花や水に映る月のように、目には見えても手に取ることができないもの。また、言葉では表現できず、ただ心で感じ取ることしかできないようなもの。


共存共栄(きょうぞんきょうえい)
共通の「共」、存在の「存」、共通の「共」、栄光の「栄」、と書いて共存共栄。
二つ以上のものが、ともに生き、ともに繁栄すること。


議論百出(ぎろんひゃくしゅつ)
議論が白熱するの「議論」、漢数字の「百」、出席の「出(しゅつ)」、と書いて議論百出。
様々な意見が次から次へと出されて、活発に議論が行われること。


金城湯池(きんじょうとうち)
金曜日の「金」、城下町の「城」、熱湯の「湯」、貯水池の「池」、と書いて金城湯池。
守りが堅く、容易には攻め落とすことができないような城や地域のこと。「金城」は金属で作られた堅固な城。「湯池」は熱湯をたたえた堀のこと。


空前絶後(くうぜんぜつご)
空気の「空」、前後左右の「前」、絶対の「絶」、前後左右の「後」、と書いて空前絶後。
過去にさかのぼっても例がなく、なおかつ未来を見てもあり得ないであろう、極めてまれなこと。


厳正中立(げんせいちゅうりつ)
威厳の「厳」、正義の「正」、中学の「中」、私立の「立」、と書いて厳正中立。
どちらにも偏らず、中立の立場を厳しく守ること。


行雲流水(こううんりゅうすい)
旅行の「行」、雲海の「雲」、流行の「流」、水曜日の「水」、と書いて行雲流水。
空を行く雲と流れる水のように、物事に執着することなく、自然に任せて行動すること。


公平無私(こうへいむし)
公平な判定の「公平」、無理の「無」、私立の「私(わたし)」、と書いて公平無私。
私的な感情などをまじえず、公平であるさま。類義語に「公明正大(こうめいせいだい)」がある。


極悪非道(ごくあくひどう)
極悪人の「極悪」、非常事態の「非」、道路の「道」、と書いて極悪非道。
きわめて悪く、倫理や人の道にはずれていること、またそのようなさま。


後生大事(ごしょうだいじ)
前後左右の「後」、一生涯の「生」、大事にするの「大事」、と書いて後生大事。
物事をとても大切にすること。もとは仏教語で、来世の安楽をいちずに願って仏道に励むことをいった。


故事来歴(こじらいれき)
故郷の「故」、事件の「事」、来客の「来」、歴史の「歴」、と書いて故事来歴。
古くから伝わる事柄についての由来や歴史、経歴などのこと。「故事」は昔にあったこと、昔から伝わってきたこと。「来歴」は由来や経歴のこと。


骨肉相食(こつにくそうしょく)
骨盤の「骨」、肉類の「肉」、相談の「相」、食事の「食」、と書いて骨肉相食。
血のつながった肉親同士が互いに争うこと。


三三五五(さんさんごご)
漢数字の「三」を二つ、漢数字の「五」を二つ書いて三三五五。
あちらに三人、こちらに五人というように、数人ずつにかたまって人がいる様子。また、人や家があちこちに点在しているようす。ちらほら、ぱらぱらと。


山紫水明(さんしすいめい)
山脈の「山」、紫色の「紫」、水曜日の「水」、明治時代の「明」、と書いて山紫水明。
山は日の光に映えて紫色に見え、川の水は澄み切っていること。山水の景色が、清らかで美しいことをいう。


三位一体(さんみいったい)
漢数字の「三」、位置確認の「位」、漢数字の「一」、体育の「体」、と書いて三位一体。
三つの別々のものが互いに結びついて一つになること。また、三者が協力して心を合わせること。


思案投首(しあんなげくび)
思想の「思」、案内の「案」、球を投げるの「投げる」、首飾りの「首」、と書いて思案投首。
首を傾けて深く考え込むこと。名案が浮かばず困り切っている状態。


自画自賛(じがじさん)
自分の「自」、絵画の「画」、自分の「自」、賛否の「賛」、と書いて自画自賛。
自分で描いた絵に自分で賛をすることから、自分でしたことを自分で褒めること。類義語に「手前味噌(てまえみそ)」がある。


四苦八苦(しくはっく)
漢数字の「四」、苦痛の「苦」、漢数字の「八」、苦痛の「苦」、と書いて四苦八苦。
大変な苦労や苦悩をすること。また、非常な苦しみのこと。


自己暗示(じこあんじ)
自己表現の「自己」、暗示をかけるの「暗示」、と書いて自己暗示。
自分で自分に与える暗示によって、自分の意識や行動に変化をもたらすこと。


七転八起(しちてんはっき)
漢数字の「七」、回転寿司の「転」、漢数字の「八」、七時起床の「起」、と書いて七転八起。
七回転んでも八回立ち上がるということから、何度失敗をしてもそのたびにくじけず立ち上がること。


七難八苦(しちなんはっく)
漢数字の「七」、困難の「難」、漢数字の「八」、苦難の「苦」、と書いて七難八苦。
七難と八苦。さまざまな災難や苦難のこと。


十中八九(じっちゅうはっく)
漢数字の「十」、中立の「中」、漢数字の「八」、漢数字の「九」、と書いて十中八九。
十のうち八か九の割合。ほとんど、おおかた。


出処進退(しゅっしょしんたい)
出発の「出」、処理の「処」、進歩の「進」、退去の「退」、と書いて出処進退。
今の官職や地位にとどまるのか、それとも退くのかという身の処し方。


笑止千万(しょうしせんばん)
爆笑の「笑」、中止の「止」、漢数字の「千」、漢数字の「万」、と書いて笑止千万。
非常にこっけいでばかばかしいこと。おかしいこと。また、いかにも気の毒であるさま。


諸行無常(しょぎょうむじょう)
諸国の「諸」、行政の「行」、無理の「無」、常識の「常」、と書いて諸行無常。
仏教の根本思想。この世に存在する万物は常に変化をしており、一時たりともとどまることは無いということ。


針小棒大(しんしょうぼうだい)
時計の針の「針」、大小の「小」、棒読みの「棒」、大小の「大」、と書いて針小棒大。
針のように細く小さなものを、棒のように大きく言うことから、物事を大げさに言うことをいう。


人心一新(じんしんいっしん)
人格の「人」、安心の「心」、漢数字の「一」、新聞の「新」、と書いて人心一新。
世間の人々の心を、すっかり新しくすること。


人面獣心(じんめんじゅうしん)
人格の「人」、顔面の「面」、野獣の「獣」、安心の「心」、と書いて人面獣心。
顔は人間であるが、心は獣のようであるという意味から、冷酷で恩義や人情を知らない人のたとえ。


水清無魚(すいせいむぎょ)
水曜日の「水」、清潔の「清」、無理の「無」、金魚の「魚」、と書いて水清無魚。
非常に澄み切った水では、かえって魚がすみにくいことから、人もあまりに清廉潔白で正しすぎると、かえって人に懐かれないものだということ。


清風明月(せいふうめいげつ)
清潔の「清」、風力発電の「風」、説明の「明」、月曜日の「月」、と書いて清風明月。
清らかな風と明るく輝く月。清らかで美しいたたずまいの形容。また、風雅な遊びのこと。


前後不覚(ぜんごふかく)
前後左右の「前後」、不明の「不」、覚悟の「覚」、と書いて前後不覚。
前と後ろの区別もつかないほど、正気を失うこと。


全知全能(ぜんちぜんのう)
全部の「全」、知能の「知」、全部の「全」、知能の「能」、と書いて全知全能。
世の中の全てを知り尽くし、またどんなことでも行える能力のこと。神の能力のこと。


前途多難(ぜんとたなん)
前後左右の「前」、途中の「途」、多数決の「多」、困難の「難」、と書いて前途多難。
今後歩むであろう道のりのなかに困難が多く潜んでいること。また、そうであることが予想されること。


相即不離(そうそくふり)
相談の「相」、即席の「即」、不明の「不」、離陸の「離」、と書いて相即不離。
関係が密接で、切り離すことができないこと。


大同小異(だいどうしょうい)
大小の「大」、同姓同名の「同」、大小の「小」、異世界の「異」、と書いて大同小異。
大体は同じであるが、小さな部分だけが異なっていること。大差がなく似たり寄ったりであること。


多事多難(たじたなん)
多数決の「多」、事件の「事」、多数決の「多」、困難の「難」、と書いて多事多難。
事件や困難なことが多いこと。


他力本願(たりきほんがん)
他人の「他」、力量の「力」、本質の「本」、祈願の「願」、と書いて他力本願。
自分で努力せずに、他人の力ばかりをあてにすること。


着眼大局(ちゃくがんたいきょく)
着地の「着」、眼球の「眼」、大小の「大」、テレビ局の「局」、と書いて着眼大局。
物事の全体を見渡し、大きくとらえること。「着眼」は物事を考えるにあたっての目の付けどころ。また、目を付けること。「大局」は物事の全体のなりゆきのこと。


昼夜兼行(ちゅうやけんこう)
昼夜逆転するの「昼夜」、男女兼用の「兼」、旅行の「行」、と書いて昼夜兼行。
昼も夜も休むことなく、仕事をすること。また、昼も夜も休むことなく、道を急ぐこと。


直情径行(ちょくじょうけいこう)
直立の「直」、感情の「情」、直径五センチの円の「径」、旅行の「行」、と書いて直情径行。
相手の事情などを考慮せずに、自分の思ったままに発言したり行動すること。


伝家宝刀(でんかのほうとう)
伝説の「伝」、家庭教師の「家」、宝石の「宝」、に「刀」、と書いて伝家宝刀。
代々家宝として伝わる名刀のこと。転じて、いざというとき以外には使用しないとっておきのものや手段のこと。


天地神明(てんちしんめい)
天井の「天」、地上の「地」、神々の「神」、説明の「明」、と書いて天地神明。
天地の神々。すべての神々のこと。


天変地異(てんぺんちい)
天井の「天」、変化の「変」、地上の「地」、異変の「異」、と書いて天変地異。
台風・地震・津波・噴火など、自然界に起こる異変や災害のこと。「天変」は雷・暴風・日食など、天空で起こる異変のこと。「地異」は地震・津波・噴火など、地上で起こる異変のこと。


党利党略(とうりとうりゃく)
政党の「党」、利益の「利」、政党の「党」、策略の「略」、と書いて党利党略。
自分が所属する政党の利益と、それを達成するための策略のこと。


得意満面(とくいまんめん)
損得の「得」、意見の「意」、満月の「満」、顔面の「面」、と書いて得意満面。
得意そうな気持ちが顔全体にあらわれているさま。満足そうであるようす。


独断専行(どくだんせんこう)
独立の「独」、断言の「断」、専門の「専」、旅行の「行」、と書いて独断専行。
自分だけの判断で、勝手に物事を推し進めること。


二束三文(にそくさんもん)
漢数字の「二」、束縛の「束」、漢数字の「三」、文部科学省の「文」、と書いて二束三文。
数が多くても、値段が非常に安いこと。たくさん売っても、わずかな金銭にしかならないような値段で物を売ること。二束でわずか三文の値段ということから。


日進月歩(にっしんげっぽ)
日時の「日」、進歩の「進」、月曜日の「月」、進歩の「歩」、と書いて日進月歩。
日ごと、月ごとに、絶えることなく急速に進歩すること。


博学多才(はくがくたさい)
博識の「博」、学問の「学」、多数決の「多」、才能の「才」、と書いて博学多才。
豊富な知識と、さまざまな才能に恵まれていること。


半信半疑(はんしんはんぎ)
半分の「半」、信用の「信」、半分の「半」、疑惑の「疑」、と書いて半信半疑。
半分は信じられるが、もう半分は疑いの気持ちが晴れないこと。迷っているさま。


反面教師(はんめんきょうし)
反対の「反」、面接の「面」、教育の「教」、師匠の「師」、と書いて反面教師。
悪い見本となるもの。悪い例として、真似をしてはいけないと気づかされるような人。


百家争鳴(ひゃっかそうめい)
漢数字の「百」、家庭教師の「家」、論争の「争」、共鳴の「鳴」、と書いて百家争鳴。
様々な立場にある学者や知識人が、自説を自由に発表し、論争し合うこと。


品行方正(ひんこうほうせい)
商品の「品」、旅行の「行」、方法論の「方」、正義の「正」、と書いて品行方正。
行いや心が、きちんとしていて正しいさま。


武運長久(ぶうんちょうきゅう)
武道の「武」、運命の「運」、長時間の「長」、永久の「久」、と書いて武運長久。
戦いにおける幸運が、長い間に渡って続くこと。


富国強兵(ふこくきょうへい)
富士山の「富」、国語の「国」、強者の「強」、兵隊の「兵」、と書いて富国強兵。
国を豊かにして、軍事力を強めること。


文武両道(ぶんぶりょうどう)
文学の「文」、武道の「武」、両方の「両」、道徳の「道」、と書いて文武両道。
学問と武道のこと。また、その両方に優れていること。


暴飲暴食(ぼういんぼうしょく)
乱暴の「暴」、飲食の「飲」、乱暴の「暴」、飲食の「食」、と書いて暴飲暴食。
度を超した飲食をすること。


無病息災(むびょうそくさい)
無名の「無」、病気の「病」、休息の「息」、災難の「災」、と書いて無病息災。
病気をせずに健康であること。


門外不出(もんがいふしゅつ)
専門の「門」、内外の「外」、不可能の「不」、出発の「出」、と書いて門外不出。
貴重な物や技術などを秘蔵して、外へ持ち出さないこと。


門戸開放(もんこかいほう)
専門の「門」、戸棚の「戸」、窓を開放するの「開放」、と書いて門戸開放。
制限をなくし自由に出入りをゆるすこと。また、自国の港や市場を外国に開放し、経済活動を自由にすること。


薬石無効(やくせきむこう)
薬局の「薬」、岩石の「石」、無理の「無」、効果の「効」、と書いて薬石無効。
病人に対して、薬や医者の治療も効果がないこと。


優勝劣敗(ゆうしょうれっぱい)
優劣の「優」、勝敗の「勝」、優劣の「劣」、勝敗の「敗」、と書いて優勝劣敗。
勝っているものが勝ち残り、劣っているものが負けること。生存競争のなかで周囲の境遇に適応したものが生き残り、適さないものは滅び去ってしまうこと。


立身出世(りっしんしゅっせ)
独立の「立」、出身の「身」、出身の「出」、世界の「世」、と書いて立身出世。
社会的に高い地位について、世の中に認められること。


理非曲直(りひきょくちょく)
理論の「理」、非常口の「非」、曲線の「曲」、直立の「直」、と書いて理非曲直。
道理に合っていることと、合っていないこと。道徳的に正しいことと不正なこと。


理路整然(りろせいぜん)
理論の「理」、道路の「路」、整頓の「整」、自然の「然」、と書いて理路整然。
話や文章などの筋道がきちんと整っているさま。


老成円熟(ろうせいえんじゅく)
老人の「老」、成人式の「成」、円卓の「円」、熟成の「熟」、と書いて老成円熟。
経験が豊富で、知識・技術・人格などが大いに熟達していること。